第48回日本神経放射線学会
学会報告 内山雄介
学会のポスター
2019年の2月14日(木曜)~16日(金曜)の会期で、第48回日本神経放射線学会が開催されました。今回は本学講座が当番となって主催される学会であり、安陪等思主任教授を会長、本学脳神経外科学の広畑優教授を副会長、事務局を田中法瑞教授、田上秀一講師と私が担当して、久留米シティプラザにて開催されました。
本年度は九州において放射線医学関連の大きな学会が目白押しで開催されるため、その口火を切る学会となりました。安陪教授が当講座の主任教授に就任されてから初めての全国的な学会ですが、学会の規模としては放射線医学会総会の1/3ほどで、久留米のような地方都市でも充分に開催可能な規模の学会で、会場として久留米シティプラザが利用できたこともあって、安陪教授の地元でもある久留米で開催できたことは非常に幸運なことと思われました。
受付スタッフ一同で記念撮影
前任の早渕尚文教授のもと、安陪先生はたくさんの学会事務局長をこなされてきたご経験もあり、事務局担当の私が大した苦労をすることも無く、学会の準備は比較的スムーズに行えました。言い換えれば、安陪先生が学会内の細かい決定事項や段取りをほとんどご自分で決められており、することがあまり無かったと言ったほうが良いかもしれません。しかしながら、協賛や寄付金集めなどの件では田上先生や児玉さんにご苦労をおかけした様ですので、これをもってお礼に代えさせてください(笑)。
会長招宴にてNorbash先生と安陪教授
今回の学会のテーマは“meet & encounter”と銘打ち、老若男女に関わらず神経放射線領域で『期せずして出会う、出会うべくして出会う』ような勉学の機会を設けて親交を深めようではないか...との安陪教授のご意向で企画・構成させていただきました。これまで日本の神経放射線学会を盛り上げてこられた先生がたには『Meet the Legend』と題するセッションを設け、滝 和郎先生、沼口雄治先生、高橋昭喜先生、後藤勝彌先生にご講演を賜りました。また海外からの招待講演として、安陪教授が米国スタンフォード大学にご留学中より親交を深めていらっしゃる、現カリフォルニア大学サンディエゴ校の放射線科主任教授Alexander M. Norbash先生にも来日していただき、貴重なご講演を賜りました。
Norbash先生にお会いするのは、私がまだ若く希望に満ち溢れていた時分、ASNRがボストンで開催された際にご自宅へ訪問させていただいた時以来でした。当時はすごくスリムな体型でいらっしゃいましたが(現在でも充分にスリムでいらっしゃいますが)、年齢を重ねても人懐っこい笑顔はそのままで、当時がなつかしく思い出されました。
安陪先生のアイデアで学会参加者には赤と黒のバッグの配布とともに、学会開催時期がバレンタインデーと重なっていたこともあり、チョコレート(学会のロゴや安陪先生お気に入りの脳神経イメージマークを赤と黒のパッケージにあしらったキットカット)を配布しました。当初、年寄りはチョコレートなんか貰わないかも...と危惧しておりましたが、実際配布してみると意外に好評で、知人や家族へのお土産代わりに何個もゲットしていく強者も数名いらっしゃいました。
学会の内容的にはポスターセッションを少なくして、なるべく口演を多くしようという安陪先生のご希望に沿ってスケジュールを組みましたが、少々時間的に押しているセッションがあったことや、症例報告の口演会場では聴衆がまばらなこともあり、発表者の先生がたには少し申し訳なく思いました。これも私の不徳の致すところとしてお許しください。
Stripesと舞台で熱唱中の安陪先生とNorbash先生
会長招宴の際には、以前に当講座で主催した第35回神経放射線ワークショップ(2015年6月 於玄海ロイヤルホテル)の時にも出演していただいたビートルズのコピーバンド『Stripes』のメンバーに再度ご出演いただきました。実はStripesはすでに解散していたのですが、安陪先生が会長をされるのであればとわざわざ当日限定で再結成していただき、素晴らしい演奏をお聴かせくださいました。
スタッフで最後に記念撮影
学会全般としては多くの先生からご好評をいただき、安陪教授も大変ご満悦でいらっしゃいました。会期中の学会参加者は総計で401名(会員229名、非会員99名、学生25名、その他48名)で、まずまずの参加人数でした。会期中は大きなトラブルも無く、学会を無事に終えることができましたが、ひとえに医局の先生がたのご協力があってのことです。学会中にご尽力いただきました田中先生、田上先生、角先生、永川さん、研修医の先生(荒木先生、伊東先生、川崎先生)、出産後に駆けつけてくれた那須先生、医局不在中を切り盛りしてくれた阿世賀さんにこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。